TOEIC新テストでのリスニングパートの変更点
2016年5月実施分から新しい形式になるTOEICテストのリスニングパートの変更点についてまとめました。難易度は同レベルに保たれるとしていますが、出題形式が異なります。
これまでと同様で変更なしの部分
先にリスニング部分について今までの形式と同じ部分についてまとめました。
- 全部で100問
- 試験時間は約45分
- マークシート形式で回答
- パート1からパート4までに分かれる
- アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの4か国の発音が混在
このように大枠は変更ありません。
ただし、各パートの問題数と問題形式に変更があります。
リスニングパートでの変更点
2016年5月実施分からは下記のように変更されます。
- パート1の問題数が10問から6問に減少
- パート2の問題数が30問から25問に減少
- パート3の問題数が30問から39問に増加
- パート3(会話問題)では、一文が短く、やりとりが多い会話が増える
- 会話と問題用紙に印刷された資料を関連づけて回答する問題が加わる
難易度はこれまでと同じに設定されるということですが、問題形式で見ると難しくなるように感じる人もいるかもしれません(いままでパート1、パート2で得点を稼いでいた人など)。
逆にパート1の文章が短すぎて苦手だったという人にとってはありがたい変更です。
細かい知識よりも内容把握が重視される
今回の変更により必要とされるのは細かい知識よりも会話全体を把握する能力だと思われます。会話の中での相手の意図などより実践的な英語力が試されます。
また、試験中のメンタル面も大切。
パート3の途中で聞き取れない会話があっても、次の問題から立て直すことができるかが重要です。ひとつわからない問題があると、一気に崩れてしまうという人は注意しましょう。
個人的には700点以上取れている人にとっては有利な変更と思います。
700点以上ということは会話の内容はおおむね理解できているレベルです。
ただ、細かい知識がなくて落としてしまっている問題がある状態だと思います。
こうした問題が減り、全体的な内容を問う問題が増えると予想されます。
いままでスコアが伸び悩んでいた人にとってはチャンスかもしれません。